パグ

パグ

英名 Pug
原産国 中国
寿命 13歳〜15歳
サイズ 小型犬
体重 6kg〜9kg
体高 25cm〜33cm

パグの歴史

パグの歴史

パグは数ある犬の種類の中でも、特に古い歴史を持つ犬種のひとつで、一説によるとその祖先は紀元前2000年ごろまで遡ります。
古代アジアを中心に生息していたパグの祖先は元々大型犬だったとされ、徐々に現在のパグのように小型化されていきました。

パグが人の手によって飼われ始めたのは、チベットにある僧院です。
この頃に、チベタン・スパニエルやペキニーズといった犬種と交配が重ねられ、だんだんと現在のパグらしい見た目になっていったのではないかと言われています。

チベットから中国へ仏教が伝来される過程で、パグも中国へと渡り飼育されるようになりました。
当時のパグは、魔除けになる犬とされていたこともあり中国の宮廷でも大切に育てられ、紀元前600年ごろの美術品や文献にもその姿が描かれています。
ちょうどこの頃、体型も現在のような小型の犬種になったようです。
その後しばらくは中国を中心としたアジア地域で繁殖されていましたが、中国との貿易関係にあったオランダへと渡ると、パグはその人気を一気に高め、存在が広く知れ渡るようになりました。
特にオランダでは、王室でも飼育され、数々の絵画にその姿が登場しています。

17世紀になりオランダのスペイン侵攻を受け、パグはスペインへと渡ります。
オランダをはじめとするヨーロッパでもその愛くるしい見た目は支持を得て、パグは一躍メジャーな犬種の仲間入りを果たしました。
18世紀にはフランス皇帝ナポレオンの妻ジョセフィーヌが、愛犬として飼っていたのもパグといわれ、その歴史的背景には数々のドラマが詰まっています。

日本には第二次世界大戦前の1900年代初頭に輸入され、愛玩犬の一種として親しまれるようになりました。
パグの呼び方には諸説あり、ラテン語で「握りこぶし」を意味する「Pugnus(パグナス)」から来ているという説や、中国語で「いびきをかいて眠る王様」という意味を持つ「覇歌(パー・クー)」から来ている説などがあります。

パグの特徴や性格

パグの特徴や性格

パグの見た目として一番印象的なのはやはり、短い鼻とずんぐりとした四角い体型でしょう。
その短い鼻により、犬としては珍しくいびきをかいて眠る子もいます。
目はまん丸としていて、耳は前に垂れ下がったタイプと、短めに巻かれたタイプの2種類が存在します。

体は非常に筋肉質な作りとなっていて、体毛は短く、ツヤツヤとした光沢があります。
人気の理由の一つとも言えるシワくちゃな顔は、非常にチャーミングで、コミカルな印象を受けます。

マイペースな性格を持つパグは少し頑固な一面があり、散歩の際には飼い主の誘導よりも自分が通りたい道を選ぶという習性を持っています。
歴史上、基本的には愛玩犬として育てられて来たので、気質はおとなしく、無駄吠えが少ない犬種なので、マンション住まいの方などにはその点も魅力の一つとして挙げられています。

パグの飼い方

パグの飼い方

パグの飼い方としてまず大切なのは、体毛のケアについてです。
パグは短毛で、すべすべとした手触りの毛質をしているため、ブラッシングは比較的楽な犬種です。
しかし、抜け毛の量が多く、換毛期にはかなりの量の体毛が生え変わります。
ブラッシングはパグのストレスを軽減させ、皮膚病の予防などにもつながります。
必ずこまめなブラッシングを行うことを心がけましょう。

また、そのアイデンティティとも言えるしわくちゃな顔には、汚れがたまりやすくなっています。
こまめに拭き取り常に清潔にしておくことで、においや皮膚病対策に効果的です。

運動量はがっしりとした体型の割には、通常の小型犬と同じくらいの量で問題ありませんが、脂肪がつきやすい体質のため、なるべく毎日30分程度の散歩に連れていくのが望ましいとされています。
パグは活発なタイプの犬種ではないので、一度太らせてしまうとダイエットが非常に大変です。
そのため、飼い始めの頃から甘やかさずにしっかりと節制を行い、体重管理をしてあげましょう。
パグはそこまで賢い犬種とはいえないので、少ししつけには根気と工夫が必要かもしれません。
長い目で愛着を持ってしつけをしてあげてください。

パグの毛色

パグの毛色

パグの代表的な毛の色には、シルバーやフォーン、ブラックなどがあります。
最近では見かけることが少なくなりましたが、アプリコットやレアカラーのホワイトなども存在します。
ブラック以外のパグは、そのほとんどが鼻周りや体の一部に黒い模様が入っています。

パグの気をつけたい病気や怪我は?

パグの気をつけたい病気や怪我は?

パグはその特徴的でもある短い鼻によって、呼吸器系の疾患を引き起こしやすい犬種です。
また、パグは「壊死性髄膜脳炎」という疾患が、重症化しやすいという点も懸念されています。

壊死性髄膜脳炎は、他の犬種でも起こる病気ですが、初めて発症したのがパグだったことや、パグの場合は発症してからの死亡率が高く、期間も短いというデータが多く「パグ脳炎」とまで呼ばれている程です。
パグ脳炎は、初期段階でも不審な行動が見られます。
目が見えなくなっている、まっすぐ歩けない、くるくると回る行動をする、壁に頭を押しつける、突然痙攣発作を引き起こすなどといった症状が現れた場合、パグ脳炎を発症している恐れがあります。
この症例はいまだ原因、治療法が解明されておらず、飼い主の努力で改善するというものではありません。
パグ脳炎は発生から数日〜数週間で亡くなってしまうケースが多々あります。
しかし、ステロイドや抗けいれん薬などの投与を対症療法的に使用することで数年間延命できたという例もあります。
少しでも不審な動きがみえたなら、必ずすぐに獣医師に診察をしてもらいましょう。

パグのおすすめ記事