ウェルシュコーギーカーディガンってどんな犬?歴史・性格・飼い方について

ウェルシュコーギーカーディガン

お散歩目安 1日30分×2回
ブラッシング頻度 週に1回
トリミング 不要
Welsh Corgi Cardigan

ウェルシュコーギーカーディガンってどんな犬?歴史・性格・飼い方について

ウェルシュコーギーカーディガンの基本情報

英名 Welsh Corgi Cardigan
原産国 イギリス(ウェールズ)
寿命 12歳〜15歳
サイズ 中型犬
体重 11kg〜17kg
体高 26cm〜32cm
分類 1G:牧羊犬・牧畜犬

※当サイトの犬種データのサイズは、犬種標準としてJKC(ジャパンケネルクラブ)が明確に定めている場合はそちらを元に、その他の場合は「目安」としてKC(イギリス)やAKC(アメリカ)などの情報を参考に算出し、掲載しております。
犬種標準は「犬種の理想像を作りあげて記述したもので、ドッグショーの出陳並びに計画繁殖する犬の参考にするもの」とされており、個体差の大きい犬種では本データのサイズから外れるケースも多くあります。
しかし、犬種標準から外れていても、その犬種の一般家庭におけるパートナーとして問題があるわけではありません。サイズに関しましてはあくまでも目安として、飼育を検討する際のご参考になれば幸いです。

ウェルシュコーギーカーディガンの歴史

ウェルシュコーギーカーディガンの歴史

ウェルシュ・コーギー・カーディガンは数多くいる犬の中でもかなり古い歴史を持っている犬種の一つです。
「コーギー」と聞くと多くの日本人が思い浮かべるのは「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」の方ではないでしょうか。
実はコーギーは2種類のタイプに分かれており、ウェルシュ・コーギー・カーディガンはそのもう1種類の方のコーギーです。
姿形は似ている2種類のコーギーですがルーツは異なり、それぞれ別の犬種が祖先犬とされ、その歴史は交わる部分もあるものの、基本的には独自の道を歩んで来ました。

ウェルシュ・コーギー・カーディガンの祖先は紀元前1200年代からイギリスで暮らしていました。
この祖先犬は元を辿ると中央ヨーロッパから移住して来た「ケルト族」という民族がウェールズに持ち込んだ犬種とされ、一説によるとダックスフンドと同じく「イングリッシュ・ターンスピット・ドッグ」という絶滅犬種が祖先にあたるのではないかといわれています。
一方、ペンブローク種は1100年頃から歴史に登場しはじめ、その祖先犬は「スキッパーキ」系統の犬とされています。
ペンブローク種はのちの交配により、カーディガン種の見た目に近づいていきました。

それぞれのコーギーたちは、その名称の由来となる「カーディガンシャー地方」と「ペンブロークシャー地方」でそれぞれ独自の発展をしていきましたが、役割はどちらも同じで元々は牧羊犬種として活躍して来た歴史を持っています。
そのため1900年代前半までは2種類のコーギーたちは同一犬種として扱われており、1934年にはじめて別々の犬種として登録されました。

カーディガン種が育って来たカーディガンシャー地方には、ペンブロークシャー地方のような「コーギーに断尾をする習慣」というものがありませんでした。
そのため、かつては「尻尾があるものがカーディガン」「尻尾がないものがペンブローク」といわれることがありました。
現在ではイギリスにおける「断尾の禁止」により尻尾がフサフサしているペンブローク種も見られるようになってきているため、断尾が禁止されている諸外国では「尻尾があるからカーディガン種」という分けられ方はあまりしません。
しかし、日本におけるペンブローク種は未だ断尾されている個体が多いため、国内でフサフサの尻尾を持つコーギーはカーディガン種の可能性が高いでしょう。

この2種のコーギーには他にも見た目の違いがあり、ダックスフンドと同じ祖先犬を持つとされるカーディガン種は、ペンブローク種に比べ胴が長くなっています。
耳もペンブローク種に比べると下に付いており、顔に対して耳がややアンバランスに大きいのもカーディガン種の特徴です。
また、ペンブローク種の被毛にはブリンドルカラーが認められていませんが、カーディガン種ではブリンドルカラーの被毛を持つ個体が存在しており、被毛によって判断がつく場合もあります。

ウェルシュコーギーカーディガンの特徴や性格

ウェルシュコーギーカーディガンの特徴や性格

ウェルシュ・コーギー・カーディガンはダックスフンドのように「胴が長く、足が短い」という特徴的な体型をしており、お腹の体毛が地面に付いてしまいそうなくらい体高は低く、丸々としたフォルムがとても印象に残る犬種です。

性格は温厚ながら警戒心が強く、初めて会う人間やほかの動物には攻撃的なアクションを取ってしまうケースも少なくありません。
元々小さな体で牧羊犬として自分よりも体の大きな動物を相手に戦ってきた犬種のため、その本能が垣間見える瞬間が多々あります。
ただ特別攻撃力が高いというわけではないため、こちら側からの過度な警戒はあまり必要ないでしょう。
人間の言葉をある程度は理解する知能もあるため、ゆっくりと時間をかければ他の犬種にも慣れ、多頭飼いも可能になります。

ウェルシュコーギーカーディガンの飼い方

ウェルシュコーギーカーディガンの飼い方

ウェルシュ・コーギー・カーディガンは運動が大好きで、活発に動き回りたいという欲求が非常に強い犬種です。
そのため、一緒になって遊んでくれる主人をとても好みます。

スタミナがあり、長時間の運動はお手の物ですが、反面比較的太りやすい犬種であるため、飼育時には肥満にならないように注意をする必要があります。
1日の散歩は1回30分を目安に、2回程行うくらいで問題ありませんが、室内でもできるだけ相手をしてあげ、運動不足、肥満体型の予防に取り組むといいでしょう。

飼い主以外にはあまり懐こうとしない傾向が見られますが、子犬の頃から社会化トレーニングを積み、徐々に慣れさせていけばそれほど問題にはなりません。
一度相手を認識してしまえば忘れないので、小さな頃からたくさん人に会わせたり、他の犬と触れ合わせる機会を設けると効果的です。

ウェルシュ・コーギー・カーディガンの被毛は多く、ブラッシングに関しては手間がかかる部類に入ります。
抜け毛も多く、室内で飼う際には掃除などの手入れも必要となってきますので、飼育の際はケア用品をしっかりと揃えておきましょう。

ウェルシュコーギーカーディガンの毛色

ウェルシュコーギーカーディガンの毛色

一般的にペンブローク種には毛色の制限が見られますが、カーディガン種ではほとんどの毛色が認められています
主な毛色はブラック&ホワイトやプリンドル&ホワイトなどになりますが、マーブル系の配色やホワイトが優勢ではない多様な毛色が見られるのもウェルシュ・コーギー・カーディガンの特徴です。

ウェルシュコーギーカーディガンの気をつけたい病気や怪我は?

ウェルシュコーギーカーディガンの気をつけたい病気や怪我は?

ペンブローク種も含めてコーギーはその骨格から腰椎に負担が掛かることが宿命とされています。
そのため、体重が増加しすぎないように日頃の運動と食事制限を怠らないよう注意が必要です。

また、10歳前後の個体になると変遷性脊髄症を発症するケースが多々見られますが、この原因は未だはっきりとはしていません。
遺伝的な問題もあるかもしれませんが、年齢を重ねるごとに歩行の仕方などを注視してあげる必要があります。

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