ボストンテリアってどんな犬?歴史・性格・飼い方について

ボストンテリア

お散歩目安 1日60分以上
ブラッシング頻度 2〜3日に1回
トリミング 不要
Boston Terrier

ボストンテリアってどんな犬?歴史・性格・飼い方について

ボストンテリアの基本情報

英名 Boston Terrier
愛称・別名 ボステリ
原産国 アメリカ合衆国
寿命 13歳〜15歳
サイズ 中型犬
体重 5kg〜11kg
体高 38cm〜43cm
分類 9G:愛玩犬

※当サイトの犬種データのサイズは、犬種標準としてJKC(ジャパンケネルクラブ)が明確に定めている場合はそちらを元に、その他の場合は「目安」としてKC(イギリス)やAKC(アメリカ)などの情報を参考に算出し、掲載しております。
犬種標準は「犬種の理想像を作りあげて記述したもので、ドッグショーの出陳並びに計画繁殖する犬の参考にするもの」とされており、個体差の大きい犬種では本データのサイズから外れるケースも多くあります。
しかし、犬種標準から外れていても、その犬種の一般家庭におけるパートナーとして問題があるわけではありません。サイズに関しましてはあくまでも目安として、飼育を検討する際のご参考になれば幸いです。

ボストンテリアの歴史

ボストンテリアの歴史

毎年2,000頭前後の犬籍登録が行われ、日本でも高い人気を誇るボストン・テリアですが意外にもその歴史は浅く、誕生したのは現在からおよそ150年前の1870年代のことです。

ボストン・テリアの歴史はその名の通り、アメリカ・マサチューセッツ州にある都市「ボストン」ではじまります。
当時ボストンで暮らしていた「ロバート・C・フーパー氏」は、イギリスからブルドッグとイングリッシュ・テリアの間に誕生した一頭の雄犬を手に入れました。
「ジャッジ」と名付けられたこの雄犬は、現在のボストン・テリアよりも大きく、がっちりとした体型をしていましたが、被毛は「白地にブリンドル」と外見的には現在のボストン・テリアに非常によく似た容姿を持っていました。

その後「ジャッジ」は、一周り小柄な白い被毛の雌犬「ジップ」と交配し、「エフ」という名の雄犬が誕生します。
ジャッジよりもやや小さく成長したエフは、さらに小柄なブリンドルの被毛をもつ「ケイト」と交配をし、生まれた子犬たちがボストン・テリアの基礎犬となりました。
そのため、現在のボストン・テリアはすべてこの4頭の犬たちがルーツとなっています。

初期は「ラウンドヘッド」と呼ばれていたボストン・テリアですが、1891年にはようやく出身地・ボストンの名称が与えられ、1893年に「AKC(アメリカ・ケンネルクラブ)」で公認されました。
その後、わずか50年の間にボストン・テリアは北米で最も人気のある犬種になります。
「タキシードを着た紳士」と比喩される美しい白黒の被毛と、断耳され直立に尖った耳はアメリカ人の好みにマッチし、現在に至ってもその人気は衰えず、特別高いものとなっています。

日本では昭和の人気アニメ「のらくろ」のモデル犬とされたことで一躍有名になりましたが、同じくらいのサイズで、外見も似ている個体が存在する「フレンチ・ブルドッグ」の人気も高くよく見ることが多いため、混同されることが多々ある犬種でもあります。

ボストンテリアの特徴や性格

ボストンテリアの特徴や性格

ボストン・テリアは大変明るく、陽気で社交的な性格をしています。
常に元気いっぱいな姿が印象的で、そこがまた愛らしいものの、反面「落ち着きがない」「集中力がない」「飼い主の声が耳に届かない」などといった声も多く、この性格によりしつけにはやや手を焼く犬種でもあります。

感情表現がとても明確で、オーバーリアクションなことも多く、時にはマイナスの感情を「噛みつき」「威嚇」「反撃」といった問題行動であらわすこともあるので、その点は注意が必要です。

活発な性格に相まって運動量は比較的多い犬種のため、散歩やレジャーは大いに楽しむことができ、顔馴染みの犬とならじゃれ合いながら楽しく遊ぶことができるでしょう。
しかし相性の合わない犬、見知らぬ犬には時に激しい威嚇や無駄吠えを起こす場合もあるため、知らない犬に対しては不用意に近づけないよう注意が必要です。

ボストンテリアの飼い方

ボストンテリアの飼い方

ボストン・テリアは常にテンションが高い犬種のため、落ち着いてしつけのトレーニングに集中するのは、少し苦手な面があります。
しかし知能自体は高く、飼い主に従順な性質も持ち合わせてはいるので、根気強く教えてあげることで必ず成果を出すことが出来るでしょう。

生後半年までの間は、積極的に家族以外の人間や他の犬と接する機会を出来るだけ多く与えてあげ、社会化経験をしっかりと積ませましょう。
そうすることで、将来の無駄吠えや威嚇などの問題行動を予防することに繋がります。

ボストン・テリアは食への執着が非常に強く、室内にある食べものを常に狙っている節があります。
玉ねぎをはじめとする犬にとって有害な食べものや、洗剤なども誤飲してしまうケースがありますので、このことを強く念頭に置き注意しておきましょう。

また、ボストン・テリアは口角が高く、口が大きく開く骨格構造をしています。
これにより、ボールなども遊んでいる最中に飲み込んでしまうといった事故が多発しています。
そのため玩具やガムなどを選ぶときには、誤飲の危険性を意識し、安全・適切なサイズを選んで与えるようにすることが大切です。

ボストン・テリアの問題行動として多く声を聞く「飼い主への噛みつき行動」が定着してしまった場合、家族だけでの解決は非常に困難を極めます。
この場合は、必ずプロのドッグトレーナーの協力を仰ぎ、解消するように取り組むと良いでしょう。

ボストンテリアの毛色

ボストンテリアの毛色

ボストン・テリアの毛色は、白×黒の1パターンのみとなっており、まるでタキシードを着ているかのような、胸元の模様が特徴的です。
黒色の部分は細分化されており、「ブリンドル」「ブラック」「シールブラック(赤みがかった黒)」に区分されています。

ボストンテリアの気をつけたい病気や怪我は?

ボストンテリアの気をつけたい病気や怪我は?

ボストン・テリアは、遺伝性疾患が比較的多い犬種ですが、中でも「白内障」は好発犬種として知られています。
早い個体だと4歳頃を境に発症することもあり、定期的な検診を行い、早期発見に向けて取り組むことは欠かせません。

また、中高齢期になると脂肪による腫瘍の多発が目立ちます。
この症状はボストン・テリアに特に多く見られる特質で、この点からも定期的な健康診断の受診を強く推奨します。

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