パピヨン

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パピヨン

英名 Papillon
愛称・別名 ファレーヌ※垂れ耳タイプ
原産国 スペイン・ベルギー・フランス
寿命 14歳〜16歳
サイズ 小型犬
体重 2.5kg〜4.5kg
体高 20cm〜28cm

パピヨンの歴史

パピヨンの歴史

明るく陽気な性格と、華やかな外見を持つパピヨンは、フランス貴族の寵愛を受けていた犬として有名な犬種です。
16世紀当時の貴族を描いた絵画の中には度々パピヨンが登場し、かのマリーアントワネット王妃にも愛された犬としても知られています。
パピヨンは大きな耳が蝶に見えることから、フランス語で「蝶」を意味する「Papillon」の名称を与えられました。同じパピヨンの中でも耳が垂れているタイプはファレーヌと呼ばれ、これもまたフランス語に由来しており、「蛾」の意味を持ちます。

フランス貴族からの寵愛を受けるずっと前、パピヨンはイタリアのボローニャ地方を原産とするトイ・スパニエルの一種として生息していました。
その後、貴族の要望に応える形でこのトイ・スパニエルが小型化され、見た目に華やかさが加えられた犬種がパピヨンです。しかし、この頃はまだパピヨンという名称ではなく、飾り毛のある尾がリスのように見えることから「スカーレル・スパニエル」などと呼ばれていました。

パピヨンの祖先犬とされるスパニエル系の犬種はサイズが大きく、愛玩犬として膝に乗せるには有り余るサイズをしていました。
そのため、チワワの血統を取り入れ小型化され、スピッツの血統を取り入れることで大きくピント立った耳や明るい性格、高い声質を手に入れることが出来ました。
多くの小型犬には元来狩猟犬として活躍していた歴史を持ちますが、パピヨンは元々愛玩犬として誕生した犬種のため、そのような歴史がありません。そのため、性格も穏やかで友好的、運動量もさほど多くないという特徴を持っています。

日本でパピヨンの知名度が高まったのは、2000年代の一大チワワブームがきっかけです。
チワワはテレビCMの影響で一気にその飼育頭数を増やしましたが、チワワ本来の大変勝気な気質や、噛みつき、無駄吠えなどが目立つようになったこと、小さな子供が扱うには華奢な骨格から常に危険が伴うことなどが問題視されました。その結果、似通った外見を持ちチワワよりもサイズが大きく、明るく社交的なパピヨンの存在が注目され、飼育頭数が急増しました。
その後もパピヨンの明るい性格は多くの方に愛され、現在でもその人気を保ち人気犬種ランキングでは上位に入る犬種となっています。

パピヨンの特徴や性格

パピヨンの特徴や性格

パピヨンはとても明るく、陽気で遊び好きな性格をしています。
ただ一方で、小型犬特有の警戒心の強さや防衛本能を強く見せる一面もあり、不快な行為や大きな物音には条件反射的な過剰反応を見せる場合があります。
パピヨンの性格形成には、離乳のタイミングや生後半年までの社会化トレーニングの内容が大きく関係します。生後3ヶ月が過ぎ、散歩に連れ出すことが可能な時期が来たら積極的に外へ連れ出し、家族以外の人間や他の犬との交流機会を作りましょう。
ただし、小柄なパピヨンは無謀にも大きな犬を威嚇したり、飛びついてしまうことも少なくありません。ドッグランや公園ではこのような危険を常に念頭に置き、注視しておきましょう。

見た目としては、その大きく華やかな耳や、耳同様飾り毛のある優美な尾が特徴的で、絹のように柔らかい毛質をした気品のある風貌です。
日本ではその大きな立った耳が有名ですが、元々は垂れ耳のタイプ(現ファレーヌ)がほとんどだったという歴史を持っています。

パピヨンの飼い方

パピヨンの飼い方

パピヨンの骨格は大変細く、骨は薄く繊細な作りをしています。
しかし、持ち前の明るさと好奇心で高いところから飛び降りたり、飛び跳ねることが大好きな犬種なので、日頃から危険箇所の確認を行い、出入りをしっかり管理しておきましょう。また、床材も足や関節に配慮し、滑りにくい素材にしておくと安心です。

また、パピヨンは食へのこだわりが強く、少食だったり偏食だったりするケースが多々あります。
生後半年までは日々の食事量を気にかけ、低血糖が起こらないように注意しましょう。

防衛本能が強く、警戒心が強いため、玄関のチャイムなどへ無駄吠えをしてしまうことが度々問題視されますので、日頃から無駄吠え対策を講じ、家族のストレスを防ぐ対策が必要です。

パピヨンは大変活発な性格のため、運動やレジャーにも向いています。そのためドッグスポーツへの参加なども大変盛んに行われています。
元々が愛玩犬のため、日々の散歩は短い時間でも問題ありませんが、たまには全力で運動が出来る機会やほかの犬とじゃれ合い遊ぶ機会を与えてあげると、ストレス解消が出来、問題行動の予防にも繋がります。

パピヨンの毛色

パピヨンの毛色

パピヨンの毛色は白×茶、白×黒、トライカラーの3タイプです。
最も飼育頭数が多いのは白×茶で、次に白×黒、トライカラーと続きます。トライカラーの場合、生後間もない時期は茶色の模様が黒い差し毛で隠れてしまっている場合がありますが、成長と共に色柄がはっきりと分かれるようになります。

交配において避ける色の組み合わせも特にはありません。
両親がどの毛色でも問題はありませんが、必ずしも子犬が同じ毛色で誕生するというわけでもありません。

パピヨンの気をつけたい病気や怪我は?

パピヨンの気をつけたい病気や怪我は?

小柄で華奢な骨格を持つパピヨンは、先天的に膝蓋骨脱臼の兆候が見られるケースが多々あります。
この症状は、膝の皿状の骨が収まるべき溝の深さが正しく形成されていないことから起こります。治療には手術という方法もありますが、大変リスクが高いため一般的ではありません。

また、パピヨンの多くは軟口蓋と呼ばれる喉の奥のひだが生まれつき長くなる傾向にあります。
このため、興奮した時や激しい運動をした時に呼吸がスムーズに出来ず、くしゃみが逆流したような息遣いになることがあります。
この症状もまた手術にはリスクが高く、特別な治療法はありません。

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