トイプードル

トイプードル

英名 Toy Poodle
愛称・別名 トイプー
原産国 フランス
寿命 10歳〜18歳
サイズ 小型犬
体重 2.5kg〜4kg
体高 22cm〜28cm

トイプードルの歴史

トイプードルの歴史

トイ・プードルは「プードル」の大きさの一つで、厳密には正式な犬種として登録されているわけではありません。
プードルはスタンダードと呼ばれる大型犬をはじめ、ミディアム、ミニチュア、トイと4つの大きさで分類されています。大きさ以外ではぱっと見の外見的な特徴の相違は見られず、すべて同一の犬種とされています。

プードルは元々フランス貴族が水辺の狩りに同行させていた歴史を持ち、スタンダードは実はトイ・プードルよりも硬くしっかりとした感触の毛質をしています。
この被毛を腰骨、胸、足首のあたりにボリュームを持たせた現在の代表的な「プードルカット」は本来、狩猟の際の防具としての役目があり、森の中を走りまわる時には木々や岩から腰骨や関節を守り、胸の部分にボリュームを持たせることで、水中での体温低下から心臓を守る機能を果たしていました。

その後、この手の込んだ優美なヘアスタイルにより、プードルは貴族の女性の目に留まり徐々にペットとして注目されるようになっていきます。
しかし、スタンダード・プードルは貴族の女性が連れ歩くにはサイズが大きいことから、小型化したプードルが望まれるようになり、ミディアムやミニチュア、トイといった小さなプードルたちが誕生していきました。
このようにスタンダードの小型化により誕生したトイ・プードルですが、愛玩犬だけの役割を持つようになったかというと、そうではありません。
トイ・プードルもまたスタンダード同様狩猟の場に同行することもあり、小さな体は足音を立てずに獲物に近づくことが出来ると高く評価されていました。

トイ・プードルが日本で注目を集めだしたのは1970年代頃からです。
当時はその特徴的なヘアスタイルが話題となり、富裕層の象徴として人気を博していましたが、逆にそのイメージから一般家庭では敬遠されてしまい、そこまで飼育頭数を増やすには至りませんでした。
しかし2000年代に入り、それまで見かけることのなかった濃い茶色の被毛を持つトイ・プードルが「テディベアカット」を施しテレビや雑誌に登場すると、一躍トイ・プードルブームが巻き起こり、現在でもその飼いやすい性質から常に安定した人気をキープし続けています。

JKC(ジャパンケンネルクラブ)のデータでは、プードルは2008年を境に現在に至るまで毎年犬種登録一位をキープし続けており、その約99%がトイ・プードルとなっています。

トイプードルの特徴や性格

トイプードルの特徴や性格

トイ・プードルは数いる犬の中でもトップクラスに知能が高いといわれており、飼い主の言葉や行動パターンを十分に理解することが出来るため、お互いにスムーズな生活をすることが出来ます。
中にはトイレのしつけを一度教えただけで完璧に習得してしまうほど理解力が高い子もおり、しつけは比較的簡単な部類に入ります。
しかし、一方ではストレスや不満を溜め込みやすいともいわれ、ストレスが鬱積してしまうと頭の良さが裏目に出てしまい、飼い主への嫌がらせや反発姿勢を強く見せる場合があります。

オスの性格は遊び好き、好奇心が旺盛な子が多く、他の犬とむやみな争いをすることもあまりありませんが、犬同士で遊ぶよりももっと高度で知的な遊びが出来る飼い主との遊びを好む傾向があります。
メスの性格は生後2年ほどを目処に落ち着きを見せはじめ、様々なことを客観視するような態度を見せます。多頭飼いをする場合は相手の良し悪しが非常に重要となり、相性の合う相手が見つかれば良き遊び相手になり、良好な関係を築くことができるでしょう。

トイプードルの飼い方

トイプードルの飼い方

トイ・プードルは大変知能が高く、しつけは理解が早くスムーズに行えます。
しかし食へのこだわりが強いため、過度な少食などで手のかかるケースがあり、特に生後半年までは少食、ムラのある食欲から低血糖に陥る場合も多く、注意が必要です。

トイ・プードルはもともと水辺の狩猟に同行していた歴史から、実はとても活発で運動能力が高い犬です。見た目に反して日常的な運動も豊富に必要とし、日々の散歩で飼い主の歩調に合わせて歩くだけでなく、時にはドッグランやボール投げなどを取り入れた全力運動が必要となります。
本来は無駄吠えや噛みつきなどの問題行動は少ないですが、運動不足や長時間の留守番などによりストレスを鬱積させてしまうと上記のような問題行動も少なからず起こしてしまいますので、ストレスを溜めないよう配慮してあげましょう。

トイ・プードルのくるくるとカールした愛らしい被毛のお手入れは結構大変で、毛質は細く絡まりやすくなっています。毎日のブラッシングで毛玉や絡まりを予防するよう心がけ、シャンプーをした際は生乾きになってしまうと毛玉になってしまうため、トリミングショップへお願いする飼い主さんも多く存在します。
日々のお手入れに時間をあまり割けない場合は、短いカットスタイルにすることでいくらか負担を軽減できるでしょう。

トイプードルの毛色

トイプードルの毛色

トイ・プードル元来の毛色はスタンダード同様ホワイト、シルバー、ブラックの3色ですが、その後人気を博したアプリコットやレッド、クリーム、パーティカラーなどの新色も都度認定されています。

シルバーの毛色は幼少期は漆黒に近い黒色をしており、その後成長とともに毛色が変化しシルバーになります。元来の3色以外は成長とともに退色することも多く、色素は不安定です。
レッドの毛色をした子犬が、成長後にはクリームに近い色にまで変わるといったこともありますので、その点は理解しておく必要があるでしょう。

トイ・プードルは毛色によって印象が大きく変わることから、ペットショップでの販売価格にも大きな開きがあります。ただ毛色は必ずしも親の毛色を受け継ぐとは限らず、親とは全く違った毛色で生まれることも多い事を知っておきましょう。

トイプードルの気をつけたい病気や怪我は?

トイプードルの気をつけたい病気や怪我は?

トイ・プードルを含むプードル種は「進行性網膜萎縮症」という目の遺伝疾患を発症しやすい犬種です。進行性網膜萎縮は網膜は最終的に失明にまで至ってしまう病気ですが、遺伝疾患であるため治療法がありません。
この疾患を持つ子は大体4〜5歳くらいで発症し、7〜8歳頃には視力がほとんどなくなってしまいます。早い子だと1歳頃から暗い場所での行動に徐々に異変が見られます。
この疾患は痛みがなく、症状がゆっくりと進むことから愛犬自身も目が見えにくいことに慣れてしまうため、早期発見が難しい病気の一つでもあります。

またトイ・プードルは先天的に膝蓋骨脱臼を患っているケースが多々あります。発症の程度には個体差があり、軽度の場合でも肥満や生活環境が原因で悪化する場合もあります。日常的な歩行に支障をきたす場合は手術による改善も可能です。

トイ・プードルは数ある犬種の中でも最も長寿な傾向がありますが、そのため高齢期の病気は数多く、癌はもちろん骨格、内臓疾患、緑内障、白内障、痴呆など様々です。

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