犬にたけのこを食べさせても大丈夫?メリットと適量、与える際の注意点

犬にたけのこを食べさせても大丈夫?メリットと適量、与える際の注意点

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たけのことは、竹から出てくる若い芽・茎のことです。
春になると多くのスーパーで新鮮なたけのこを見かけますが、犬に与えても良いのでしょうか?
この記事では、たけのこの栄養とメリット、犬に与える際の量や注意点を解説します。

犬はたけのこを食べても大丈夫

犬はたけのこを食べても大丈夫

適量であれば、犬にたけのこを与えても大丈夫です。
たけのこには犬にとって有害な成分は含まれていないため、安心して与えてください。
ただし、生のたけのこは固くてのどに詰まったり、消化不良を起こしたりする可能性があります。
犬にたけのこを与えるときは一口サイズにカットし、茹でるなどして火をしっかり通すようにしましょう。

なお、持病のある犬にたけのこを与える際は注意が必要です。
詳しくは後述しますが、たけのこは結石症のリスクを高め、腎臓に負担をかける恐れがあります。
健康な犬に適量与える程度であれば問題はありませんが、持病がある犬では避けたほうが良いでしょう。

【たけのこのメリット】便秘改善、むくみ解消、疲労回復、ストレス軽減など

【たけのこのメリット】便秘改善、むくみ解消、疲労回復、ストレス軽減など

たけのこには、グルタミン酸やアスパラギン酸などのアミノ酸が豊富に含まれています。
どちらもうま味成分であり、疲労物質である乳酸をエネルギーに変えるサポートをしてくれます。
たけのこは、塩分の排出を促してくれるカリウムも多く含んでいるため、むくみや高血圧の予防にも役立ちますよ。

また、たけのこには100gあたり2.8gもの食物繊維が含まれています。
これは、おなかの調子をよくする果物として有名なバナナの3倍近い含有量です。
たけのこは不溶性食物繊維であるセルロースが多く、腸内環境の改善や便秘予防などの効果が期待できるでしょう。
なお、食べすぎは消化不良を起こし、かえって腸内環境が悪くなる可能性があるため、注意してください。

たけのこから出る白い粉は「うま味成分・チロシン」なので食べて良い

たけのこから出る白い粉は「うま味成分・チロシン」なので食べて良い

茹でたたけのこの断面に、ザラザラした白い粉がついていることがあります。
これはアミノ酸の一種である「チロシン」といううまみ成分で、犬が食べても問題ありません。
チロシンはストレスを軽減し、自律神経のバランスを整える作用があり、記憶力や集中力を高めるといわれています。
メラニン色素の主成分でもあるため、加齢による白髪の予防にも効果が期待できるでしょう。

ちなみに、チロシンは加熱したたけのこのみに見られる成分です。
チロシンは熱を加えることで溶け出し、冷める過程で結晶化して白い粉状になります。
もし付着したチロシンが気になる場合は、もう一度茹でてあげるとお湯に溶け出すため、きれいに取れますよ。

たけのこは「1日の最適カロリー量の10%以内」を目安に与えて

たけのこは「1日の最適カロリー量の10%以内」を目安に与えて

犬にたけのこを与えるときは、1日の最適カロリー量の10%以内を目安にしましょう。
たけのこは栄養価が高い野菜ですが、10%を超えて与えると栄養バランスが乱れる原因になります。

また、たけのこは不溶性食物繊維が多いため、あげすぎると便秘や消化不良を起こします。
そのため、たけのこは一口サイズに小さくカットしたものを、1~3欠片与える程度にしてください。
めんまや煮物など、人間用に味付けされたものは塩分が多いため、与えないようにしましょう。

なお、たけのこのカロリーは100gあたり30kcalです。
野菜のなかでは平均的なカロリーであるため、肥満の心配は少ないでしょう。
少量であれば、ダイエット中の犬の食事にトッピングしても大丈夫です。

【注意点①】はじめは少量で様子をみてアレルギーに注意する

【注意点①】はじめは少量で様子をみてアレルギーに注意する

犬にたけのこを与えるときは、必ず少量から試すようにしましょう。
たけのこアレルギーを持つ犬は少ないものの、症状が出る可能性は0ではありません。
食後数時間は愛犬の様子をよく観察し、いつもと違った様子があれば動物病院に相談してください。

また、たけのこに含まれるアセチルコリンやノイリンは、アレルギーに似た症状を引き起こすことがあります。
これは食物アレルギーとは異なり、たけのこの他、なす、ほうれん草、トマトなどを食べたときにもみられる症状です。
犬での発症例は発表されていませんが、人では胃痛やのどのかゆみを起こす可能性があることで知られています。

【注意点②】結石症や腎臓病の犬には与えない

【注意点②】結石症や腎臓病の犬には与えない

シュウ酸カルシウム結石症や腎臓病の既往歴がある犬には、たけのこを与えないほうが良いでしょう。
たけのこには、シュウ酸カルシウム結石の原因になるシュウ酸が多く含まれており、結石症のリスクが高まります。
しっかりとあく抜きをすればシュウ酸の量を減らすことは可能ですが、体質的に結石症を起こしやすい犬は避けるべきといえます。

また、腎臓病を発症した犬では、カリウムやリンなどのミネラル制限が必要です。
たけのこはカリウムの含有量が多く、腎機能が弱っている犬が摂取すると腎臓に負担がかかります。
健康な犬であれば問題ない程度の含有量ではありますが、念のため腎臓病の犬には与えないようにしましょう。

たけのこは犬も食べられる!ただし持病のある犬は注意

たけのこは犬も食べられる!ただし持病のある犬は注意

適量であれば、たけのこは犬に与えても良い野菜です。
ただし、不溶性食物繊維が多いぶん消化しづらいため、あげすぎにはくれぐれも注意すること。
シュウ酸やカリウムの含有量を考えると、シュウ酸カルシウム結石症や腎臓病を患う犬には、与えないほうが無難です。
健康な犬にたけのこを与える場合は「なるべく小さくカットしたものを少量与える」ようにしてくださいね。

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